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何歳から通わせるか
最近まで、幼稚園で一番オーソドックスなのは「3年保育」でした。年少さんとして入園し、年中さん、年長さんと過ごして卒園する、というケースです。
また、年中さんから入園する「2年保育」の人も比較的多くいました。
現在では、2歳からの「4年保育」も一般化してきていて、多くの幼稚園で対応が始まっています。
ただし、4年保育の入園当初は2歳児ですので、長時間の保育ではなく、午前中だけとか、かつ週に2、3回などというスタイルの幼稚園もあるようです。
「保育園ではもっと小さい幼児を、もっと長時間保育してくれているじゃないか」という疑問が湧く方もいるかと思いますが、幼稚園が「文部科学省」の「学校教育法」に基づいて運営されている「教育施設」であることに対し、保育園は「厚生労働省」の「児童福祉法」に基づいて運用している「児童福祉施設」なのです。
よって、保育園ではお昼寝をしたり、となるべく家庭的な環境にし、休息も含めた11時間の保育が基本となっていますが、幼稚園は「教育施設」なので、幼稚園では学習、休息は家庭でというスタンスの4時間保育が基本となっているのです。
お子様をママ一人で1日中面倒をみるのは大変な重労働です。2歳で幼稚園はまだ早いと考える人もいるようですが、1日の内の数時間、ママの休憩タイムと考えると、経済的にOKであれば良いのではないか、とする意見の方も多いようです。
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幼稚園を選ぶときのポイント
現在の幼稚園の多くは「私立」です。公立の幼稚園もありますが、そもそも数が少なく、民営化や廃止を検討しているところもありますので、私たちの身の回りの幼稚園の多くが必然的に私立になります。
私立は公立に比べて、月謝が高めという点がありますが、金額が安いからと言って公立の幼稚園を探しても競争率は高いし、中でも「国立」などいわゆる「お受験」が必要な幼稚園ともなれば、親子揃って「お受験対策」を講じる必要があります。
私立幼稚園は、独自の運営方針を持っているところが多く、まずはそれが自分のお子様に合っているのか、親として自分たちが望む方向性に沿ったものなのか、を判断する必要があります。
私立幼稚園の運営方針を大きく2つに分けると、「お勉強タイプ」と「のびのびタイプ」に分かれます。
「お勉強タイプ」は学習中心でしつけに厳しく、また規律を重んじているところが多く、勉強や楽器の演奏、工作など色々な課題を1つ1つクリアしていく、小学校の学習の準備段階のような教程であるのが一般的です。
「のびのびタイプ」は、屋外での活動をしたり、運動をしたり、といった内容の教程が多く、園によってユニークな方針を持っているところも多く、基本的にのびのびとした活発な子供になるような方針で運営されています。
どちらが良くて、どちらが悪いという問題ではなく、親がどのような子供に育って欲しいか、という希望と、入園前のわが子の性格や特性を考えて、合っている方を選べばよいと思います。
2つのタイプの中間のようなところもありますし、スポーツに重点を置いているような園もあります。
その運営方針に加えて、設備の良し悪し、先生の評判、バス、給食などといったものの品質なども調べた方が良いでしょう。
もうひとつ留意して欲しいのは、その園に通っている子供の親の「層」です。あきらかにセレブ層で、自分と話が合わなさそう、などという視点も大変重要なポイントです。幼稚園は特に親同士が顔を合わせる場面が多く、まわりのママさん(パパさん)と仲良くなれるかどうかで、親の幼稚園ライフの負担の度合いがかなり変わります。
幼稚園の準備
「ここ」という幼稚園を見つけたら、まずは体験入園をさせてみましょう。
各幼稚園では体験入園を募集していますので、電話をして問い合わせてみてください。電話をかけるのは園児が帰宅して園が落ち着いている15時とかが良いのではないでしょうか。
電話では日時や持参するもの、午前中だけなのか、1日なのか、などを聞いておきましょう。
事前に質問などは考えておくと、後から「あ、あれを聞いとけばよかった!」などという事も減るでしょう。
例えばまだオムツが取れていないのであれば、その辺は大丈夫なのかどうかなど。
当日は遅刻などしないようにしましょうね。
また、体験入園しているときのお子様の様子を良く見ておきましょう。楽しそうにしているか、何かができずに困っているか、泣いているか。またそのときの先生の対応は?
体験入園は、子供たちに体験させるばかりではなく、親が「この幼稚園に通わせたい」と思えるかどうかを見極める場所でもあります。
子供の反応や、自分が感じたこと、園舎、設備の細かい部分の様子や、先生の様子などは幼稚園を選ぶ上で、パンフレットには載らない貴重な情報ですので、ぜひ積極的に体験入園に参加しましょう。
また、入園願書を配布する時期には、入園についての説明会が催されることが多いので、通わせる気のある幼稚園の説明会には必ず参加しましょう。入園願書やそのほかの資料、制服や制帽、体操服についてなどの説明もあるはずです。
そのほか入園にあたって必要となる、諸々のものも教えてもらえるはずですので、それを元に準備を進めましょう。
ただし、入園願書を配布している時期には、実際にはもうあまり他の幼稚園にするかどうかを迷っている時間のない時期ですので、それまでに心を決めておいた方が安心です。
幼稚園にかかる費用
お子様を幼稚園に通わせ始めるにあたって、気になるのは「どのくらいお金がかかるか」ということではないでしょうか。
公立の幼稚園と私立の幼稚園では、私立の方が公立より高くなるのが一般的です。私立は公立の3倍という言い方をされる人もいます。
さらに公立は世帯の所得額に応じて月々の保育料も違ってきますので、まだ若いご夫婦で所得が低い場合は狙い目ですが、公立の幼稚園の数は少なく、入るのは簡単ではないようです。
では、以下で幼稚園にかかるお金の一例をご紹介します。もちろん園によってまちまちなので、一般的なものを記載しますし、ある程度の幅ももたせてあります。
■入園費
入園時に1度だけ支払う入園費。公立で5千円から2、3万円くらい。私立では3万円くらいから10万円くらい。
■制服など
制服や制帽、体操服、学用品など。公立で5千円から2、3万円くらい。私立では2万円くらいから5万円くらい。
■その他入園時に準備する品
弁当箱や水筒、諸々の品。公立、私立ともにで1万円くらいから3万円くらい。
■保育料(月額)
いわゆる「月謝」。公立で5千円から1万5千円くらい。私立では2万円くらいから3万円くらい。
■バス代(月額)
送迎バスを利用する場合は必要。送り迎えをするなら不要。公立で2、3千円くらい。私立では2千円くらいから4千円くらい。
■その他(年間)
色々な行事や、購入しなければならないもの、冷暖房に関するものや、設備費、上履きや体操服など、破れや成長による買い直しなどの諸経費を年間で考えると、公立で1万円から2万円。私立だと2万円から5万円と考えておいた方が良いでしょう。
何かとお金がかかりますので、ご夫婦で話し合い、収入に応じた金額の幼稚園を選ぶことも重要な要素のひとつです。
また、市や区などの自治体が「就園奨励金」など補助的なお金を支給しているところもありますので、確認してみましょう。
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